湯村山城の歴史
湯村山城は、武田信玄の父・武田信虎(のぶとら)によって築かれた要害山城です。
武田氏の居城は石和温泉(いさわ)で有名な石和(山梨県笛吹市)にありましたが、1519年(永正16年)に躑躅ヶ崎館(武田神社)に居城を移したことから、翌年に裏山の要害山に詰城としての要害山城、そして1523年(大永3年)に西の守りとして湯村山城を築きました。
湯村山城は甲府盆地が見渡せる絶好の立地にあるため、監視や情報収集などで機能したお城です。
湯村温泉「信玄の隠し湯」
甲府駅から徒歩で1時間、温泉郷として知られる湯村温泉は「信玄の隠し湯」として親しまれ、信玄や勝頼が戦の傷を癒やしたと言われています。
このブログでも紹介した林城の城主・小笠原長時との「塩尻峠の戦い」後にも負傷を癒やすためここ湯治に来たそうです。
武田の杜トレイルランニングレース
今回の登城ですが、実は「武田の杜トレイルランニングレース」に参加するのがメインの目的で、コースの一部がこの湯村山城を通過するということで、レース前日に下見を兼ねて登城することにしました。
武田の杜トレイルランニングレースは毎年12月に行われ、今年で14回目となる素晴らしい大会です。(参加したのは13回大会です)
武田の杜の遊歩道等と里山の自然を感じながら走るトレランレース。前日のトークショーや大抽選会(ワインGET!)、そして当日は30kmのコースを楽しむことが出来ました。歯を食いしばって走るようなレースではなく、トレラン初級者むけのレースだと思いますので、是非自然を感じながらトレランを体験してみてください。スタートがあまりにも後ろ過ぎて、10kmくらいまではほとんど歩きでした。
大会要項はこちら。
他にも山城とランニングのコラボ大会を開催しているところもありますが、私の趣味が2つも重なったこのようなイベントをどんどん開催していただきたい次第です。
城名(別名) | 湯村山城(湯ノ島山城) |
築城者 | 武田信虎(のぶとら) |
築城年 | 1523年(大永3年) |
城のタイプ | 山城 |
山の名前(標高) | 湯村山(446m) |
城の標高 | 446m |
城の比高 | 約150m |
登城後記
甲府に来たのは、躑躅ヶ崎館、甲府城、要害山城と今回のトレラン&湯村山城のコラボで3回目です。大月市の岩殿城や韮崎市の新府城なども登城しましたが、山梨県はお城ファンにとっては大興奮の場所ではないでしょうか。忘れないうちに記録にとどめておきたいと思います。
お城巡りに行くときは、必ずランニンググッズを持っていって城の周りを走っていますが、湯村山のような環境が近くにあるのって凄く羨ましいです。温泉もあるし最高ですね。
2025年の武田の杜トレランには参加しようと計画中です。